2017 AES NY Report Vol.2

2017 AES NY Report Vol.2では、それぞれのブースで気になった機材をピックアップしてレポートします。

 

Avid/Pro Tools 12.8.2

 

 

今回のAES直前にリリースとなったPro Tools 12.8.2。詳細のスペックは既出かと思いますが、バグフィックスはもちろん、MIDI機能強化、編集機能、そしてなんといってもVRオーディオ・ミックス機能(Pro Tools HDのみ)が追加されました。

Avid Zone Pro記事:Pro Tools 12.8.2リリース情報リンク

 

ハードウェア対応やコンテンツ、データ管理やワークフローにまだまだ今後の課題はあるものの、今やMusic、Broadcastと並んで、いや、それ以上に発展の可能性を秘めたVR/AR/MRという新たな市場に向けてのAvid/Pro Toolsのファーストステップとして、大いに期待できるバージョンアップとなっています。

 

同時に発表となったiLok Cloudによるライセンス管理体制も、来年初旬には正式版として各社対応していく予定とのこと。昨年のAES LAにて発表されたPro Tools | MTRXも市場導入され、よりハイクオリティ且つ自由度の高いセッション構築が今後進んでいくことになるでしょう。

情報が公開されたばかりなので実動作情報の詳細は検証中ですが、随時情報開示していきますのでご期待ください。

Pace社 iLok Cloud リンク


Core Sound/OCTO Mic

 

 

Core Sound社とは、1990年からRecording/Cinema/Broadcast/Video Game市場向けにプロユースのバイノーラルマイク、アンビソニックマイクを作り続けてきた会社です。

未だ国内に正規代理店はない会社ですが、まだまだ発展途上のVR市場ハードウェアにおいてもアンビソニックマイクの先駆けとして、さらにそのコンパクトさから映像被りも少ない仕様のため、国内でも業界内では常に注目されています。すでに導入されたスタジオ等で現物をご覧になった方も多いかも知れません。
現時点で流通しているアンビソニックマイクは写真左のTetra Micとなりますが、待望のOCTO Micが来年1月初旬に出荷開始予定と決定したそうです。
周波数特性(帯域)は30Hz〜18,500kHzとなっており、8chマイクとしての使用はもちろん、出荷時にはMac/Winに対応したソフトウェアも付属される予定で、Facebook 360にも対応します。
価格は$2,000〜$2,400位を予定とのことでした。とても気になるアンビソニックマイクです。

 

Heritage Audio/System2000、System5000

 

 

全てが「Like a NEVE」のこの風貌…。特に日本市場においては気になる方も多いのではないでしょうか?

 

Heritage Audioは、マイクプリアンプ、コンプ、500シリーズラック、モジュール等NEVE系統の製品を作り続けてきたことでご存じの方も多いかも知れません。
AESに出展にされた新機種2モデルに注目をしてみました。

 

モデル名:System 2000

 

日本のスタジオ事情を考えると、これは個人的に大注目です。
ご覧いただけば分かると思いますが、スタジオモニターセレクターになります。

 

簡単な仕様については(製品版では若干仕様変更の可能性はあるとのこと)以下となります。
・3系統のAnalogステレオバランスライン入力
・3系統のAnalogスピーカー出力
・1系統のSPDIF デジタル入力
・TBマイク搭載(外部TBマイク入力もあり)
・LCDステレオレベルメーター
・2系統の高品位ヘッドフォン出力
・デジタル制御のステップアウトプット
・DIM機能完備
・Bluetoth対応(写真では、ライト点灯していてロゴがホワイトアウトしてますが・・・)


サイズ感もさることながら、NEVEライクなこのスタイルは非常に興味をそそられます。
会場内なのでじっくりサウンドを聞くことは出来ませんでしたが、プロトタイプ?とはいえ動作も安定しており、中枢を担う制御がデジタルであるからなのか、ガッツリアナログのNEVEサウンドに!!といった感じではもちろんありません(モニターセレクターですからそれを期待する方もいないと思いますけど・・・汗)。しかし、それが音質変化や劣化に作用することもなく、良い仕上げリになっていました。
特に日本のスタジオユースにはベストマッチな気がします。
気になる価格は・・・$899US(予定)とのことで思いのほかリーズナブル。

AESに合わせての初公開ということで、もちろん仕様/価格等変更される可能性はありますが、注目の機材です。

 

モデル名:System 5000

 

こちらは同じくモニターセレクターの5.1chサラウンドバージョン。
なぜ多チャンネル対応なのにステレオ仕様のSystem2000より小さいのか…?あぁ、左右のHPアウトがないんですよね。

 

主な仕様ですが、基本仕様は同様で、5.1chサラウンド対応になっています。
System 2000ではホワイトアウトしていたBluetoothボタンが確認出来ると思います。

 

基本的にSystem2000/5000共にShiftボタンを併用することでボタン脇に書かれているサブメニューが選択できるようになっていて、こちらの5000モデルはSTモード、5.1chモードの切替も出来るようになっています。
また、どちらもボタンのON/OFFでソースの切替、MUTEのON/OFFが可能です。

特にSYSTEM2000は価格帯、機能、デザイン全てにおいて非常に注目の新製品なのですが、いかんせん代理店がなく…果たして国内流通は始まるのか?そこも含めて動向を探りたいと思います。

 

宮地プロフェッショナル事業部
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