魅力的な新機能を追加!- Audio Ease 360pan suite Version 2 -

この記事は2017.06.11 Sundayに書かれたものです。
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VR音声ミックスにおいて今や不可欠な存在となったAudio Ease 360pan suiteがさらに便利な機能を追加してアップグレードします。まだ正式なリリース時期は発表されておりませんが、新機能の情報を整理してご紹介しましょう。



・待望のAmbisonic用コンボリューション・リバーブ「360reverb」
以前Avid Blogの記事でもご紹介したVR動画「Acoustic Session」の作成時にもクアッドチャンネルに対応したリバーブやEQ、コンプなどのプラグインを物色していたのですが、選択肢とも言えないくらいしか見つかりませんでした。しかも思ったような効果は得られず暫く悩んだものです。それもその筈、モノラル/ステレオのオーディオを360panでAmbisonic-B formatに変換したものにリバーブをかけても思った効果が得られる訳はありません。よく考えたら解ることですね。

また、音の距離感を出したい場合にNoise Makers Ambi Panでは、リリース当時から全方位の定位と距離が直感的にわかりやすく、Audio Ease 360pan suiteではボリュームで距離感をコントロールするのでイメージがつかみにくく感じていました。 Version 2で新たに追加される360reverbでは、ビデオウインドウにトラックを定位させたポイント(パック)が表示されますが、そのパックに「Gain」「Distance」「RevWidth」のスライダーが装備され、定位させた音毎に音量、距離、広がりを調節可能です。もちろんリバーブ自体のパラメーターも360panの画面上で細かく調節できます。YouTubeにアップされている動画を観ると距離感を出すにはDistanceで調節するだけでも効果が実感でき、実際の映像を見ながらオートメーションを書き込むことができるためイメージがつかみやすく改善されたため便利になりそうです。 



使い方はとてもシンプルです。まずはオーディオトラックに360reverbをインサートします。カテゴライズされたリバーブタイプから目的のものを選択し、必要に応じてリバーブ・タイムやスプレッド、ドライ/ウェット・バランスなどのパラメーターを調整します。 



続いてパンニングしたいオーディオ・トラックに360panをインサートします。360panの画面上に追加された「360reverb send」スイッチをオンにし、センド先として360reverbをインサートしたトラックを選択します。その下にある4ch、8chの選択に関しては、通常のAmbisonic B-formatでは4ch、Facebookで使われているSpatial Workstationの場合は8chを選択します。 



そしてビデオウインドウに表示されたパックを動かし、右に表示されるスライダーで音量、距離、広がりを調節するかオートメーションを書いていく。この作業を各トラック毎に行うだけです。パンニングの状態確認やリバーブのかかり具合などの確認、実際に映像に当て込んだ状態の確認の全てをDAWソフト上で行えるため、一度書き出して確認してまた戻って…という無駄な時間が省けることも魅力ではないでしょうか。 

・便利ツール「360radar」と「360turner」
こちらも今回のVersion 2から追加された便利ツールですが、360reverbが目立ってしまっているためかあまり情報がありませんでした。しかし!これはかなり強力なツールだと思います。
360raderはビデオウインドウ上でAmbisonicの音源の位置を表示し、それらがAmbisonicマイクを使って録音された物か、人工的にパンニングされた物かを表示します。ビデオウインドウで音声が音源とズレて表示されている場合にも一目瞭然で、意図したレベルバランス通りに位置を修正可能にするのが360turnerです。また、Ambisonicマイクで収録したものに別の音を当て込む際の手掛かりとして使い、それらを自然になじませる場合などにも重宝しそうな便利ツールです。 



・360monitorをヘッドトラッキングでスクロール!

盛り沢山な内容のVersion 2ですが、まだまだあります!その1つがBluetooth接続可能な非常に安価なヘッドトラッキング・デバイスを使い、360monitorの画面スクロールが可能になります。マウスで動かすことなく頭を動かすだけで、画面はともかく、360度でオーディオをモニターできるのはありがたい機能です。360monitorに追加された「use headtracking」をオンにしCaribrateをクリック、あとは手順に従うだけです。 



また、360reverbでも触れましたが、8chのSpatial Workstation互換の Ambisonicへの対応だけでなく、Ambisonic 2nd orderにも対応予定です。現時点でPro Tools HDソフトウェアでは7.1chまでのオーディオトラックをサポートしていますが、近い将来9chのトラックを扱えるようになればAmbisonic 2nd orderに置き換える予定とのことです。 



Ambisonic 2nd orderをバイノーラルに落とすSpherical Harmonic HRIRセットにも言及していますので、バイノーラル、頭部伝達関数なども勉強しておかないと…

ということでザックリではありますがAudio Ease 360pan suite Version 2の魅力的な機能をご紹介させていただきました。
次回は、防音ブース内での演奏を収録した『Sennheiser AMBEO VR MIC』を使った VR動画用3Dオーディオ収録編をご紹介します!
 

宮地プロフェッショナル事業部
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