2016 AES Show Report!Day 3:Embrace Cinema Gear

 

こちらもVR関連としてご紹介するBrahma Microphoneです。もともとEmbrace Cinema Gearの名の通りビデオカメラのアクセサリーを取り扱っていました。KickstarterのプロジェクトとしてBrahma Microphoneを展開しており、つい最近も新製品を発表しています。

 

YouTubeやFacebookでも採用されジワジワと賑わってきている全方位動画(360° 動画やバーチャルリアリティ動画)、その動画の音声規格には空間音声(Spatial Audio)としてAmbisonic-Bフォーマットが採用されています。

 

360動画の撮影は手頃なものではInsta360 nano、RICHO THETA、Kodak PIXPRO SP360、Nikon KeyMission 360など、より解像度と視差角を追求したGoPro複数台を用いたOMNIやJUMPなどと、カジュアルなものからプロフェッショナルなものまで選択肢がありますが、音声ではまだまだ選択肢が限られます。そこで色々と物色してたどり着いたのがBrahma Microphonesでした。

そんなBrahmaがAESに出展ということでご紹介します。

 

Brahma Compact Standalone

旧来のBrahma Standaloneからファンタムボックスを取り除きボディーを小ぶりにした新製品。小型化することでビデオへの写り込み対策にもなり、ファンタムボックスがなくなった分ノイズ対策にも貢献しているようです。フィールドレコーディングには最適なモデルではないでしょうか。

Ambisonicマイクの特徴であるテトラ状に配置されたマッチング済みカプセルを4基配し、付属の専用マルチケーブルでダイレクトに4chレコーダーに接続することでAmbisonic-Aフォーマットで収音できます。複数マイクの組み合わせのようにキャリブレートや位相のズレなどを気にかけずに収音できるメリットは大きいのではないでしょうか。価格は$1.000の予定。

 

Brahma LD (Large Diaphragm) Microphone

Compact Standaloneより若干細長いコンパクトなボディーにやや大きなダイヤフラムがテトラ状に搭載されています。フィールドレコーディングにも対応しますが、大きさからしてよりスタジオなどでのレコーディングにターゲッティングされているのかもしれません。残念ながら現時点で詳細スペックはありませんが、価格は$2,000の予定です。

両モデルとも画像の本体背面に写っている専用コネクターの4chマルチケーブル、専用ショックマウントの他に、2つの風防と木製のケースが付属します。

 

その他の共通の特徴

・Single point 360° recording

・One Microphone All Microphone Patterns

・All Possible Surround and Immersive Sound Options

・Accurate Stereo, Surround and Immersive Imaging

・Individually Calibrated, Capsule Matched, Phase Accurate, Flat Frequency Microphone

・Filterable Multi Channel Outputs

 

BrahmaVolver

Brahma Microphoneで録音したAmbisonic-AフォーマットのファイルをAmbisonic-Bまたは5.1ch Surroundに変換するユーティリティソフト「BrahmaVolver」が用意されています。

先日試したバージョンではAmbisonic-BはFuMa配列への書き出しのみとなっていました。いまのところ他社のFuMa←→AmbiX変換ユーティリティを使うことで解決はしていますが、今後バージョンアップでYouTubeでの360VRでの要件であるACN(AmbiX)配列に対応してくれるとさらに便利ですね。

 

Brahma In Zoom

以前調べものをしていた頃、なんだこりゃ!? と驚いたのがこのBrahma In Zoomでした。

なんとZoom H2nをモディファイしAmbisonicマイクを装着したモデルで、レコーダー部にそのまま4chレコーディングが可能です。

今年の5月、Google社とのコラボレーションによりファームウェアv2.0でSpatial Audioに対応した本家Zoom H2nではOmni、Front/Back、Left/Rightで構成されたWAVファイルとして収録されますが、こちらは先にご紹介したマイク同様Ambisonic-Aでレコーディングされます。つまり上下を含めたAmbisoni-Bに変換することができるのです。価格は$900、ショックマウントと2種の風防が付属です。360VR用フィールドレコーダーとして理想的ではありますがイロイロな意味でデリケートな製品ですね。

 

8 Capsule Brahma Second Order Microphone (Prototype)

こちらはプロトタイプの8カプセルマイクですが、詳細スペックも発売時期も価格も未定で$4,000〜$5,000スタートになるかもしれないそうで、まだまだ先は長い感じでした。20ピンのコネクターで8chマルチケーブル…取り回しが大変そうです。

 

同時に展示されているEmbrace Cinema Gearの360ビデオ撮影用のカメラリグも画像だけですが左から順にご紹介。

6カメラ GoPro Hero 4用リグ、4カメラ A7S Mark2用リグ、14カメラ GoPro Hero 4用リグ

 

以上、長くなりましたがEmbrance Cinema Gear Brahma Microphnesのご紹介でした。

今回AESでは出展されていなかったものの、ブース背面ポスターにはレコーダーらしきものが見受けられたりして気になりますが、

Embrance Cinema Gear Brahma Microphonesの今後の動向に注目ですね!

 


 


 

宮地プロフェッショナル事業部
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