2016 AES Show Report!Day3:Serpent Audio

この記事は2016.10.02 Sundayに書かれたものです。
販売金額や購入特典等は掲載当時のものになり、現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。 (古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

 

The made in USA !! 1176 Black Face & Blue Stripeモデル双方のキャラクターをモデリングしたmono Compressor と多彩な機能と高品位なサウンドの500 Series ステレオバスコンプ。


 

ペンシルバニア州にあるレコーディング機材のガレージメーカー。

現在はCompressorを中心に開発を進めているようで、今回のAES2016では2つの新機種が出展されていました。

UREI1176のブラッシュアップモディファイレプリカのFETコンプレッサーのSplice MkII。そして2スロット500SeriesのユニットにブルーのLEDメーター、多彩な機能がアサインされたシルバーのノブが眩しいステレオバスコンプのSB4001。

さて、それらを紹介しましょう!!

 

<Splice MkII>

 

 

 

こちらは見た目通り?1176サウンドのレプリカFETコンプになのですが、まずは外観を見てください。ブラックフェイスでもなくブルーストライプでもなく・・・しかしその機能を鑑みて強いて表現するなら1176ブラック on ブルーストライプ(笑。メタルノブを使用している点などが現代版カスタムモデルの雰囲気を醸し出しています。

 

 

 

真ん中のブルーセクションに注目してください。ここがまずはSplice mkIIの機能的なキーポイントになるのですが、これはインプットとアウトプットトランスの切替SWになっています。

IN/OUT共にランプが消灯している状態で1176 Blackサウンド、両ランプが点灯しているときには1176 Blue Stripeサウンドにと年代の違う2モデルのコンプサウンドを生み出すことが出来ます。

さらにIN側、OUT側のトランスを個別に切り替えることが出来ますので、例えばインプット段のトランスをBlack Faceモデル、アウトプット段のトランスをBlue Stripeモデル用に・・・といった組み合わせも可能なので、計4種類のコンプサウンドがまずは選べるようになります。つまり写真の状態だと"INトランスBlue Stripe /OUTトランス Black Face"のモードです。

また、近年のモデルでは設定できるようになっている製品もありますが、Comression Retioを2:1に設定できるように設計されています。

 

 

別表を見て頂ければ確認出来ますが(いかにもアメリカらしい他社と機能比較表です)、MIXブレンド用にツマミが準備されていたりアウトプットインピータンスの切替用にSWが準備されていたりと求めるサウンドは往年のUREI1176達ながら現代の音楽シーンにマッチした(便利な)仕様にモディファイされています。

 

さてそのサウンドですが、オリジナルのUREIと比較するとエッジ感、レンジが少々甘いというか緩い感じのコンプレッションで、今風のハイファイ ハード コンプ的なかかり方とはイメージ的には逆で、特に日本では受け入れられやすいコンプレッションかと思います。

ただし、それでよくある引っ込んだ感じになるわけではなく、MIXブレンドを上手く設定してあげれば逆にオリジナルとは違うUREIサウンドを作ることが可能です。

さらに前述のIN/OUTトランス切替の効果も非常に良い効果を生み出していて、ブルーストライプサウンドに切り替えれるとファットで腰のあるサウンドを生み出します。

 

価格帯も良心的な価格設定になっていますので、機会があればぜひお試し頂きたいコンプです。

 

<SB4001>

 

こちらはグラミーアワードのエンジニアやプロデューサーにも愛用されている2モジュールサイズの500 Seriesのバスコンプです。こちらも早速フロントパネルを見てみましょう

 

 

THDブーストノブやMIXブレンドノブを装備しコンプレッサー機能だけでなくサウンドキャラクターのエフェクト効果も操作できる仕様となっています。また、500モジュールながらサイドチェーンアクティブEQや連続可変のリリースタイムコントロール機能を備え、19インチラックのラックモジュールに引けを取らない高機能なステレオバスコンプです。

 

サウンドはしっかり腰を残しつつもシルキーなサウンドでマスターコンプとしても十分な性能で、価格は$1,000アンダーを実現しています。

 

 

こちらもSplice同様にMade in USA仕様の比較表がありましたのでぜひ”お楽しみ”ください(笑

 

 

他にもSend N’ Blend (MIX & Bus Module)、CHIMERA (mono OPTO Comp)といった500 Seriesのラインナップがあります。

現在はアメリカおよびヨーロッパのみでの展開のようですが、昨今の500Series人気も手伝って、安価ながら高品質なこのユニットは十分受け入れられるような気がしていますので早い段階で国内展開されることを期待しています。

 

 

 

 

 

宮地プロフェッショナル事業部
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