2016 AES Show Report!Day1:WAVES

この記事は2016.09.30 Fridayに書かれたものです。
販売金額や購入特典等は掲載当時のものになり、現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。 (古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

 

KERWAXがリアル真空管なら、Wavesはアナログカッティングレースマシンをシミュレート!Abbey Road Vinyl登場!

 

特にNABでの展示では、近年DigiGrid関連のハードウェアをプッシュすることが多かったように感じるWavesですが、著名エンジニアのシグネチャーシリーズをはじめ、アナログデバイスのモデリング・プラグインのリリースが続いているようにも思えました。
もしかしたら、Universal Audio UAD-2の影響が大きいのかも・・・

 

個人的には、Wavesのアナログモデリング系プラグインは割と好んで使う場合も多く、特にPuigChildはお気に入りプラグインでもあるのですが、こういってはなんですが最近あまりそそられるものがなく・・・
素通りに近い感覚でブースを眺めていると、何やら面白そうなインターフェイスが目に入ってきたではありませんか!

 

 

それがAbbey Roadシリーズの最新版プラグインとなる「Abbey Road Vinyl」と、Greg Wellsシグネチャーシリーズの最新版プラグイン「Greg Wells ToneCentric」です!

 

Abbey Road Vinylは、いかにもなインターフェイスの上にカッティングレースマシンが描かれており(笑)これは今までのWavesとは違ったアプローチなのかも???と期待してしまいました。
なんとなく、アナログテープ・シミュレートと近い感じを想像する方も多いかもしれませんが、アセテート盤にカッティングする際には、テープに録る以上に気を使わないといけないことがたくさんある上、カッティング時にサウンドが変化してしまうのが当たり前のため、それを見越したテクニックが必要とされるのです。
それをプラグインで再現するとは・・・

 

それに対して、シンプルなインターフェイス(ノブだけ!)のGreg Wells ToneCentricは、同じWavesのOneKnobを思わせますが、どうもこれも違った効果が得られそうな感じです。

 

それでは、それぞれを見ていってみましょう。

 

Abbey Road Vinyl

 

 

もちろん、現実のアナログカッティングレースマシンは、NEUMANNなどの個別機種のサウンドに依存する形となり、その中で最善の方法を駆使して(アセテート盤の種類とか、入力レベル、フェイズなどなど)マスターを仕上げることになる訳です。
ある意味、職人芸的な作業が要求され、誰にでも出来ることではなかったりする分野ですが、そういった職人芸を磨くのに必要な「実践での失敗」が必要なくなる、というのがこのプラグイン最大のメリットかもしれません。

 

なにしろターンテーブルやカートリッジの種類、アセテート盤の種類までシミュレートされてますし、フラッターの効果を付加することはもちろん、ハーモニックディストーションを意識した仕上げまでを考えられているのです!
カッティングの失敗=アセテート盤廃棄(笑)などという、ムダなことを行う必要すらない訳ですね。

 

会場の環境ではしっかりチェックすることもままなりませんでしたが、アナログ盤復権が著しいと言われるアメリカはもとより、今でもアナログ盤のリリースが当たり前に行われているヨーロッパなど、歓迎する方は多いのではないでしょうか?

 

このAbbey Road Vinyl、10月中旬頃のリリースが予定されているようで、Retail Price $299ながら、初回限定$99での販売が予定されているそうです!
既にAbbey Road Correctionをお持ちの方は、$79でVinylを含んだ最新版にアップグレードも出来るそうですので、今からリリースが楽しみですね!

 

個人的には、バーニー・グランドマン氏がおっしゃっていた、「カッティングする際に、高域をキープしたければディストーションをかけるしかない」という言葉が、どこまで実現されているのか???興味津々です・・・

 

Greg Wells ToneCentric

 

 

同じWavesのOneKnobシリーズと、一瞬色が違うだけ???と思ってしまうようなインターフェイスですが(笑)もちろん、Greg Wells ToneCentricは全く別のプラグインです。
ただ基本的な考えは割と近いものがあるかもしれません。

 

OneKnobは、余分なパラメーターで細かい調整をするよりは、サウンドを聴きながらちょうどいいポイントをザックリと探っていく、という使い方になると思いますが、Greg Wells ToneCentricもそんな感じの使い方になるのでしょう。

 

このGreg Wells ToneCentricは、音場に合わせてオートマチックにゲインコントロールをしてくれるため、無駄なバックグランドノイズを減衰させつつ適正なレベルコントロールをしてくれます。
マルチトラック内で使用すると、特にエキスパンダーとして有用な使い方が出来るのではないでしょうか。

 

こちらは現時点でリリース時期、価格などは未定らしく、詳細が判明しておりませんが、近くアナウンスがあることでしょう。

 

割と目の付け所がいいなあ・・・なんて思った今回のWavesですが(笑)今後もプラグインならではのアイディアを実現させていって欲しいですね!

 


 

 


 

 

宮地プロフェッショナル事業部
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