2015 NAB Show Report!Special:Canonが4Kカムコーダー2機種発表!



いよいよ開催が迫って来た2015 NAB Show!ウワサになっていたCanonの4KカムコーダーがNABに先行して発表!


Pre Show Report 2でもウワサをご紹介したCanonから、まさにウワサ通りの???4Kカムコーダー2機種が発表されました!

2015 NAB Show Report!:Pre Show Report 2 >>

さらにノーマークだった???業務用4Kディスプレイも発表され、Canon業務用映像機器での4K対応が加速している事が実感出来ますね!
個人的には、もう少しコンシューマーよりというか、EOSの4K対応も加速してくれると嬉しいのですが(笑)

リリース自体はまだ先の話にはなりますが、ともかく、NABの現場で実機に触れることが出来るまで、分かっている情報のみお知らせしておきましょう。
まずは、今回発表の本命とも言えるCinema EOS C300MkIIです。



予想通りというか、当たり前の様に4K対応を果たしたC300 MkIIでは、その心臓部に新開発のCMOSセンサーが採用されており、Super 35mmセンサーサイズ/有効885万画素となっているようです。
これによって、QFHDだけでなくDCI解像度の4K(4096 x 2160)にも対応し、Cinema EOSの名に恥じないスペックを備えていると言えるでしょう。

さらにこのセンサーは、なんと!70Dで大きな話題となったDual Pixel CMOS AF機能を持っており、より柔軟性のある安定したオートフォーカスが期待出来そうです!
昨年のNABでも、CanonブースではDual Pixel CMOSテクノロジーのデモンストレーションを大々的に行っていましたが、いよいよ本格的にDual Pixel CMOSをカムコーダーに採用していく段階に入ったのかもしれません。

その心臓部であるセンサーからの情報は、4K処理を可能とした新開発の映像エンジン、デュアルDIGIC DV 5で処理され、4K Intraフレームでのカメラ内記録も実現しています。
残念なのは4Kフレームレートが30Pまでになっている事ですが、高速なCFastカードを採用していながらも、最大410Mbpsの圧縮にとどめている事から、逆に映像のクオリティには期待が持てるかもしれませんね!

もちろん、C500同様、Canon-Logを元にした4K RAWデータの3G-SDI出力も行えるのですが、このカメラ内記録を可能にしたのが、Canonが開発した新しいコーデック、XF-AVCです。
AVCの名称がついている事からもお分かりの様に、H.264を元にしながらMXFラッパーが採用されており、様々な編集システムで扱いやすい様な配慮もされているようです。
反面、また新たなコーデックが登場してしまったという事も意味しており(笑)いろいろと事情もあるのでしょうが、もう少し互換性を考慮してくれないかなあ・・・なんて思ってしまいます。

気になるリリース時期は9月前後、価格は180万円程度になりそうですが、NABで実機に触れるのが楽しみなカムコーダーです。

Canon Cinema EOS C300 MkII 公式サイト >>

次にLUMIX GH4対抗機とウワサされていた4Kカムコーダー、XC10をご紹介しましょう!



GH4対抗機と言うことから、個人的にはAPS-Cセンサーを採用した新たなミラーレスカメラを予想していたのですが、ふたを開けてみれば業務用ビデオカメラ!という形態での登場でした!
前回の記事から数日後、どうもこのカメラはドローンの使用を前提にした小型軽量、レンズ固定式になるのではないか???という話も出ていたのですが、まさにその通り!ということでしたね。

ルックに関しては、Canon一眼レフカメラのボディを加工したものに、固定レンズを付けた様な???ちょっと不思議なものとなっていますが、それは通常のビデオカメラの様にEVFファインダーがない事からも成り立ちが分かる様な気もします。
上の写真に付いているファインダーらしきものは、XC10に付属してくるファインダー・ユニットとなっており、背面の液晶モニターをファインター的に見るための光学ユニット???になっています。
これを取り外すと、驚くほど小さなボディになるのですが、こちらもC300 MkIIと同様のDIGIC DV 5(デュアルではありませんが)搭載しています!

気になるCMOSセンサーサイズは、SONY FDR-AX100と同じ1インチが採用されており、いわゆるコンパクト・ビデオカメラとは違ったボケを活かした撮影が出来る様に配慮されているようです。

XC10もメディアにはCFastカードが採用されており、QFHD(3840 x 2160)の30P撮影を実現、C300 MkIIよりは低ビットレートになるものの、同様のMXFラッパーXF-AVC Intraコーデックによる305Mbpsのビットレートによる高品位な映像表現が可能なようですね!
また、CFastと同時にSDカードにも対応し、こちらにMXFラッパーXF-AVC Long GOPコーデックによるHD動画を記録する事も可能です!

興味深いのは、QFHD(4K)、HDともに高ビットレートのMXFラッパーが採用されている事です。
ある意味、XC10の競合となりそうなSONY FDR-AX100が、SONY業務用ビデオ機器で採用が進むXAVCではなく、コンシューマー向けにmp4ラッパーとなったXAVC-Sを採用しているのと対照的であり、6月リリース予定、実売22万円前後が予想されている低価格機でありながら、Cinema EOS等との互換性を考慮に入れた、完全な業務用途として設計されている事が分かります。

Canon XC10 公式サイト >>

いずれにしても、そのコンパクトさが実感出来るのはNABが最初だと思われますし、しっかりとチェックしていきますよ!

最後に全くノーマークであった業務用4Kモニター、DP-V2410も発表されました!



もともとCanonには評価の高い業務用4Kモニターとして、30インチのDV-P3010が存在した訳ですが、こちらがスタジオ等でのリファレンス用途を想定されているのに対し、発表された24インチのDV-P2410の方は、フィールド使用等現場での使い勝手を考慮に入れながら、高品質なモニタリングを実現した製品である、という事が言えるかもしれません。

それは4K RAWに対応しながらも、30Pまでなら3G-SDIケーブル1本でモニタリングが可能なところや、強化されたフレーム、キャリング・ハンドルが内蔵されているところからも明快ですね。
さらに、DCI 4K 60PをHDMIケーブル1本でモニタリング可能となっており、様々な撮影機器が混在する現場でも威力を発揮してくれそうです。

冒頭でも書いた様に、もう少しDSLRの4K対応を進めて欲しいと言う個人的な感想はありますが、Canon業務用機器に関しては、撮影からモニタリングまで4Kワークフローをワンストップで行う事の出来る環境が整った、とも言えるでしょう!

Canon DV-P2410 公式サイト >>

その全貌が明らかになるのはもう少し先の話になりそうですが、まずは実機のレポートを現地で行ってきますので、NAB開催まで今しばらくお待ち下さい!

(文:Miyaji Professional Division:梓澤)


宮地プロフェッショナル事業部
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